第1章 月夜【レイリー】
『ちょっとっ……待って!』
「…どうした?」
『ソコ舐めるのナシ。』
「理由は?」
『恥ずかしいから!無理』
「彼氏はするだろう?」
行為の最中にサラリと彼氏のことを話題に出来るところにまた女慣れ感を感じてしまう。
その質問には答えず、
『兎に角イヤ』
そう言ったのに…
自分の秘部を両手で隠すようにしていたのに、レイさんはそのわたしの手を愛撫し始めてしまった。
「イヤと言っても止めれないと言っただろう」
確かに言われたけれど、こんな状態想像していなかった。
レイさんの舌が指先を掠めるたびに、指が口に含まれるたびに
『ハァッ……ンッンっ』
漏れてしまう声。彼の不敵な笑みが目に映る。
「ニレ、愛液が溢れ出てきてるぞ」
羞恥心を煽られて背筋がゾクゾクした。
わたしが快感に耐え切れず、秘部から手を離した瞬間、ナカへ指が侵入してくる。
『ンァァ!……アッ…』
ぐりぐりとナカをかき乱されて、波のように次々と襲いくる快感に体が震えた。
そして、肉芽へと舌が這わされる。必死にレイさんの肩を押すけれど、ビクともしない。舌の動きに翻弄されてナカが段々と指を締め付け始める頃には抵抗さえ忘れて啼いていた。
『もぅ…っ…それしちゃ…ダメっっ』
そう言った直後、強めに吸い付かれて わたしは呆気なく絶頂を迎えた。
『ハァっ…ハァ…ハァ』
荒い呼吸を繰り返していると抱き寄せらせる。腕の中から見上げると、驚く程優しい目をしたレイさんと目が合う。
「どうした?」
『…よくわかんない』
「何だ、良く無かったのか?」
『そうじゃなくて!レイさんて…よくわかんない』