第1章 月夜【レイリー】
興味のあるものを見つけるとそちらに気を取られるのは自分の悪い癖だ。
だって、自分と30以上歳が離れているであろう男性があんなカラダしていたら驚くのも仕方ないと思う。
自分の中でそう言い訳していると耳に舌を這わされて体がピクンと揺れた。
「考え事か?」
息がかかってくすぐったい。
首を横に降って自分の意思を伝えるけど、その間も舌と唇が耳を這い回る。ピチャピチャと舐められている音と、息遣いがわたしの気持ちを高ぶらせていく。
『ァアッ』
耳朶を甘噛みされるだけでも気持ちがいいのに更に彼の手はわたしの胸を優しく弄り始める。
『レイっ…さん…』
わたしが呼ぶと、ようやく耳から顔を上げた。
「そんな顔で男を見るもんじゃない。」
そんな事言われたってどうしようもできない。そんな顔させてるのはあなたよ?
そう答える事もできずにただ快感に身を任す。
大きな手でわたしの胸を両側から寄せると、中央に寄った胸の頂を両方口に含む。レイさんの舌がヌルヌルと頂を這いまわって両胸がどうしようもなく気持ち良い。
『ッン、ァッ…』
堪えようとしても漏れ出る声。
片方の先端を甘噛みされながら、もう片方はグリグリと強めに指で捏ね回され
『ァアッ…イヤァ…』
と段々声が大きくなってしまう。
レイさんに翻弄されながらも わたしのカラダは貪欲で、もっともっとと快感を欲しがっている。それに気付いているレイさんも徐々に下へと降りて行く。
しかし、両膝を持って足を開かれた所で堪らず声をかけた。