第17章 災難は突然に…＊高尾

昼休みになり、真ちゃんの不機嫌度はマックスになっていた。

「ほら、真ちゃん！優ちゃんのとこ行くぞ！」

「あ、ああ…」

優ちゃんのことをだすと心なしか機嫌が良くなる。

まあ、オレ的にも優ちゃんのところに行けるの嬉しいけど♪



「茶倉。昼食を一緒に食べるのだよ。」

「あ、ちょっと待ってて！みんなに言ってくる！」　

友達のところへ駆けてって、事情を説明する。

「えーいいなぁ！」
「ほんと、両手に花って感じだよね～」
「もう、羨ましいぞっ！可愛いから許すけどっ♪」

キャーキャーと盛り上がる優ちゃんたち。

その一方で、だんだんと不機嫌になる真ちゃん。

オレは、はぁーと息を吐いて優ちゃんに歩み寄った。

「悪いけど、真ちゃんも待ちきれないみたいだから…優ちゃんは借りてくぜ☆」

オレの腕は、優ちゃんの肩を抱いていた。

…後ろは向かないでおこう。