第17章 災難は突然に…*高尾
でもさすがに授業中は側にいることは出来ないので、そこは仕方がない。
隣にいる真ちゃんに小声で言う。
「オレで我慢しろよ、真ちゃん☆」
「気色悪いのだよ!…!?」
座っていた真ちゃんの体が傾く。
「あっ…!」
オレはとっさのことでどうにも出来なかった。
『どん!』
「なんなのだよ、一体!?」
「あーらら、椅子が…」
そこには脚が一本折れた椅子が転がっていた。
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そこからも、面白いこ…いや、真ちゃんの不幸は続いた。
本人的に一番きつかったのは、左手のテーピングが外れ爪を守るものが無くなったことらしい。
…一番がそれとか、マジ面白れーぜ!はははっ。