第16章 伝えられない思い*黄瀬
そこからまた数日が過ぎた。
今日は久々のオフ。
だからみんなでマジバに行く約束をしていた。
…でも優っちがいつまでたっても来ない。
「…靴はあるから、まだ学校からは出てないのだよ。」
「何かあったのかもしれないな。手分けして探そう。」
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優っちは相変わらず見つからない。
(優っちの行きそうな場所…)
ぐるぐる考えていると一つの場所が思いついた。
(空…屋上スかね?)
見てみる価値はあるだろうと思い、階段を上った。
屋上からは声が聞こえてきた。
俺は思わず、ドアの前で足を止めた。