第15章 ライバルは多いのだよ*緑間
「緑間っちがいるってことは、優っちも…」
「ああ。来てるのだよ。」
「そうッスか…情けないところ見せちゃったッス。」
「ふん。あいつなら、黒子のところへ行ったのだよ。」
「ははっ。悔しいような…安心したような…複雑な気分。」
ぽつりとつぶやくと、ふぅーと大きくため息をついた。
「あーあ!格好いいとこ見せたかったッスねー!!」
ぐっと大きく伸びをする。
やっぱりこいつも…
そして今あいつの側にいるはずの黒子も…
ほかにも青峰や、赤司、紫原も…
茶倉のことを思っている。
ライバルは多い。
だが負ける気など無い。
俺は人事を尽くしているからな。