第15章 ライバルは多いのだよ*緑間
「真くん!それに涼くんも!!」
沈黙していた場に聞き慣れた声が響く。
「…!茶倉!」
「優っち~!来てくれてありがとうッス。」
「お疲れ様ー!ダンク、凄かったね~」
(ダンクなんて、猿でも出来るのだよ。)
そう思ったけど、口には出さなかった。
理由は……まあ茶倉がいるからな。
「まぁ、負けちゃったッスけどね…」
「負けから学べることだってあると思うよ。だから元気だして!」
「!優っち、ちょっと来てくれないッスか?」
「…?うん。」
そのまま茶倉は黄瀬に連れられて行ってしまった。
俺は止めなかった。
負ける気など無いからな。
それと、
…同じ学校の余裕を見せてやるためなのだよ。