第14章 月の光*黒子
早くレギュラーになりたくて、ボクは毎日部活後に自主練していた。
「あれ…?音が…?」
片づけを終えた茶倉さんが入ってくる。
「…誰か?誰かいるんですか…?」
「すみません。自主練していました。」
「わぁぁぁぁ!!」
彼女がその場で飛び上がる。
「驚かせてしまって、すみません。」
「なんだ…びっくりした~」
へにゃへにゃとその場に座り込んでしまった。
「すみません。大丈夫ですか?」
ボクは再度謝った。
「うん、大丈夫。ありがとう、テツくん!」
その言葉にボクは驚きを隠せなかった。