第14章 月の光*黒子
ボクと茶倉さんの繋がりはやっぱりバスケでした。
「は、初めまして。茶倉優です。マネージャーをやらせていただきます。みんなの力になれるように頑張ります。よろしくお願いします!」
三軍の初めての練習。
少しおどおどと、緊張しながら挨拶をしていたのをよく覚えている。
茶倉さんは言葉の通り皆の力になっていた。
よく働いてるし、周りをよく見ているし、アドバイスだって上手い。
そして何より、あの可愛らしい笑顔がボクたちに力をくれました。
三軍といえども帝光中の練習は厳しい。
みんな、きっとあの笑顔に救われていたんでしょう。
…ボクもその1人でしたから。