第10章 流石なのだよ*緑間
「ほら!優、お願い♪」
「あっ、はい。…改めまして茶倉優です。中学の時もバスケ部のマネージャーでした!えっと、し…緑間君とは中学校が一緒です。よろしくお願いします!」
そう言っていつも通りぴょこっと頭を下げる。
「えっ?てことは元帝光中?」
「はい!そうです。」
静かだった体育館が一気にどよめく。
大きな戦力に期待が高まっているようだ。
それと共に、「可愛い!」と言う声もあちこちで聞こえた。
(なんなのだよ、いったい。)
恐らく今日茶倉を知った奴もいるだろう。
…そんな奴らに盗られるなんて有り得ないのだよ。
「可愛いって言ったの誰…?」
本当にその通りなのだよ!
って!誰だ、そんなこという奴は!?