第10章 流石なのだよ*緑間
「ビデオ??」
注目が茶倉から俺に変わる。
「ええ。目や耳がカメラのようなもので、脳がデータを記憶していく…そんな感じなのだよ。」
「おお!」
「すげー!!」
理解したようで、感嘆の声が上がる。
「てか緑間。お前何で知ってんだよ!」
宮地さんがこちらを睨む。
「あの!それは…!」
「まあ、それも含めて自己紹介してもらいましょ!!ほら!静かに。」
茶倉の声は途中で断たれ、橘さんの声が響いた。
それを聞いてさっきまで騒がしかった体育館がシンとなる。
…橘さんの権力はすごいのだよ。