第64章 知らされる過去*茶倉
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カメラマンの男性が主人公。
風景画で名が売れていたが、人物を被写体にすることはなかった。
…それは過去の事故が原因だった。
彼には10以上年の離れた妹がいた。
名前は里緒。
彼は妹のことを家族の一人として愛していた。
だが里緒は両親共々事故にあってしまう。
両親は即死。庇われた里緒も病院でなくなった。
仕事のためとはいえ死に立ち会えなかったこと。
妹を助けられなかったこと。
彼は深く後悔していた。
そんな天涯孤独の身となった彼の前に、1人の少女が現れる。
ひょんなことで知り合った2人は仲良くなり、だんだんと本当の兄弟のような仲になっていく。
だが仲良くなるにつれて、彼は悩み始める。
…少女と妹とを重ねているだけだろうか?
…自分は少女に何を求めているのだろうか?
…もう一度、人を撮ることが出来るのだろうか?
次第にわからなくなった彼に、『その日』は訪れる。
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ここまでのあらすじはこんな感じかな?
私はこの本から目が離せなくなっていた。
残りも僅か。
最終章へのページをめくった。