• テキストサイズ

黒バス triangleー青春はあっというまっ!

第64章 知らされる過去*茶倉



「どういうことですか?!」

食い気味で聞き返す。

「悪い…もう、仕事の時間だ…」

少し申しわけなさそうな顔をする。

さすがに引き止めるわけにもいかないので、聞きたい気持ちをぐっと抑えた。

「次、必ず話すから…」

広角が僅かに上がる。
私もつられるように笑みを浮かべていた。

「わかりました。ええっと…」

(そういえば名前聞いてない…?)

「…白井千秋。千秋って呼び捨てでいい。あと、敬語禁止。」

察したように自己紹介してくれて、凄いなぁと感心した。

「あ、うん!私は茶倉優。よろしくね、千秋!」

やっと自然に笑えた気がする。





「あ、そうだ。」

帰ろうとしていた千秋は鞄を漁ると一冊の本を出し、それをベットの側の机に置いた。

「これは?」

「読めばわかる。……次、来るときまでに読んでおいて。」

「う、うん?」


よくわからないまま本を受け取った。

私が受け取ったのを確認して、千秋は仕事に行った。

/ 505ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp