第63章 仕事仲間*黄瀬
「なあ、黄瀬…」
「ん、なんすか?」
千秋っちから話しかけてくるなんて珍しいッス!
いつもはオレが一方的って感じッスもん…
「緑間と会った。」
「え?」
いきなり出てきた知り合いの名前に呆気にとられる。
「お前の喋り方も面白いと思ってたが、あいつの方が面白かった。」
淡々と話し続ける千秋っち。
それ、本当に面白いと思ってるんすか…?
じゃなくて!
「なんで緑間っちと会ったんスか?!」
「病院…」
え、緑間っち…具合でも悪いの?
「お見舞いにいったら、あいつもいた…」
お見舞い??
意味がわからない…!
「どういうことッスか?」
「俺が助けた人が入院して…で、そのお見舞い。」
つまり千秋っちは誰かを助けて、その人が入院して…でその人は緑間っちの知り合いでもあったってことっすかね?
我ながらいい解釈だと思うッス!