第63章 仕事仲間*黄瀬
「千秋っち~」
仕事の休憩時間になり、側にいた千秋っちに飛びつく。
「なんだ?」
全く動じず無表情のまま聞き返してくる。
「相変わらず笑わないッスね。」
そんな千秋っちを見てオレは苦笑する。
スタッフの間では、誰が千秋を笑わせるかということで盛り上がっている。
楽しそうだな~と思って参加したはいいんスけど…
全く笑わない!
笑顔なんて見たことない!
てか感情を表したことすらないんじゃないスか?!
誰が笑わすことが出来るのかって言うより、千秋っちは笑うことが出来るのかって方が疑問ッス。