• テキストサイズ

黒バス triangleー青春はあっというまっ!

第61章 運命の日*茶倉


「待って!まだ聞きたいことが…!」

「それは全てわかるだろう。…妾は優の中で生き続ける。このように言葉を交わすとこは叶わないが、これからはずっと一緒だ。」

刹那、突風が吹く。

思わず目をつぶってしまう。

「じゃあの、優…」

うっすら開けた目で見えたのは、
桜花の満面の笑みだった。

(桜花…!)

強い風が桜の花弁を運び、暖かさにつつまれる。


風がやみ、再び目を開けた時には桜花も桜の木も消えていた。


(…これからは、ずっと一緒。)

涙は不思議と止まっていた。
さっきまででは考えられないくらい、穏やかな気持ち。

桜花が私の中にいるのを感じる気がした。



(強く、なるよ…)


誓うように、手を腕の前で組む。





ゆっくり、目を閉じた。





      
       《番外編 SS If へ》
/ 505ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp