• テキストサイズ

黒バス triangleー青春はあっというまっ!

第59章 素直な気持ち*橘



「でも…私、誰が好きなのか……」

「それが素直な気持ちでしょう?『まだ誰も好きじゃない』っていうのが。」

あたしの言葉を聞いて、優は少しだけ目を見開いて、それからこう尋ねてきた。

「そ、それでいいんですか……?」

「いいも何も、それが優の素直な気持ちでしょ?…もう一つ先輩としてアドバイスね。『男の仕事が真剣な気持ちを伝えることだとしたら、女の仕事はその気持ちに誠意を持って答えることだ。』」

「誠意…」

そう。嘘をつくのは、ダメだ。
それがわかったらしい。


「私…2人に伝えたいと思います。私の『素直な気持ち』を……ありがとうございますっ、紅子先輩っ!」

吹っ切れたのか、はにかんだ笑顔を見せてくれて、心底安心した。

「善は急げよ。もう帰りなさい。」

「はい、そうされていただきます!さよなら…!」

ああ…ホント素直な子。
/ 505ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp