第59章 素直な気持ち*橘
優が行ってしまった後、あたしは1人教室にいた。
そんな所に宮地がやってくる。
「橘?まだいたのかよ?」
「宮地ね…それはこっちの台詞よ。」
ねぇ、優?
あなたはとっても良い子。
だからあたしのアドバイスも簡単に受け入れて、行動できる。
でもね?
自分に素直になるって難しいことなのよ。
…少なくともあたしには。
「お前、なんで泣いてるんだよ。」
「えっ…?」
いつの間にか零れ落ちた涙は机を濡らした。
(あたしも…素直になりたいのかしら…?)
「ねぇ、宮地……」
《番外編 SS 素直じゃない心 に続く》