第50章 心は影に押されて…*茶倉
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翌日。
私の中で、テツくんの言葉がぐるぐると駆け巡る。
何も考えないで寝ようと思っても、目は冴えるばかり。
結局一睡も出来ないまま、今ここに立っている。
「えーと?今度会うのはウインターカップね。」
現在、紅子先輩と誠凛の皆さんをお見送り中。
(眠い……)
そして私は睡魔と戦う真っ最中だった。
「天使ちゃんの料理、ほんと美味しかった~!な、水戸部!」
「……(こくり)」
「ああ……カントクの料理、食わなくてすんだ(ボソッ)」
「あは、なにか言ったかな?伊月くん?」
「いや、なにも~」
わいわいと話す誠凛の皆さんの中にいた、テツくんに話しかけられる。
「ちょっといいですか?」