第47章 夜に咲く花*黒子
ボクは話かけるタイミングを伺っていました。
…もちろん、茶倉さんに。
でもチャンスはなかなかありません。
側に緑間くんと高尾くんがずっといるので。
2人はもちろん、茶倉さんもとても楽しそうで…3人ままの方が良いのではないかと思うとなかなか進めません。
(……笑顔が眩しい。)
ボクは茶倉さんを月に例えました。
優しくみんなを見守ってくれるから。
でもボクは今こう思います。
あなたは花火のようだ。
どんなに暗いところでも明るい光をもたらしてくれる。
月のような優しい光だけではなく、みんなを惹きつける強い光。
中学の時にはそこまで感じなかった強さ。
(…何があなたをそうさせているのでしょうか?)
…………やっぱり2人の存在なんですか?