第47章 夜に咲く花*黒子
そんなボクの気持ちを知ってか知らずか、火神くんに引っ張られる。
「なにするんですか…」
「ん?ああ、あいつらんとこ行こうと思って。」
そのまま3人の元へ。
「テツくん!たーくん!これから線香花火やるんだけど…一緒にやらない?」
「……火神くんのあだ名はたーくんなんですね。」
「それ!マジ面白いよなっ!ハハハ……!」
「黒子も高尾もうるせぇよ!」
「えっ……変?」
「いや、変とかではなくて…似合わないということなのだよ。」
「そんなことないと思うんだけどなぁ…」
その後五人で花火を楽しみました。
ボクは茶倉さんから目が離せませんでした。
叶わないと知っていても伝えたい。
心からそう思った。
「茶倉さん。」
「ん?どうしたの、テツくん?」
「明日、話があります。…お時間もらえますか?」
茶倉さんはその言葉で一瞬不思議そうな顔をしましたが、
「うん。いいよ。」
と言ってもらえました。