第46章 変な奴*火神
オレたちは並んで歩き出した。
「そういえば、自己紹介がまだだったね~!私、茶倉優です。よろしくね!」
「火神大我…」
オレが名前を告げると少し考え込む様子だった。
そして、思いついたように顔を上げた。
「…よろしくね、たーくん!」
「た、たーくん!?」
「嫌だった?」
「いやじゃねぇけど…」
てかのぞき込むなっ!
「大くんって、呼びづらいなぁって…」
「いや、なんで名前なんだよ?」
「んー?癖、かな?」
確かにこいつ、黒子のこともテツくんって呼んでたっけ。
……やっぱり変な奴。