第44章 Let's party!*茶倉
「そうだ…!」
「ん?どうしたのだよ?」
「いや…お礼言えてなかったなぁって。…真くん、勉強教えてくれてありがとう。凄く助かりました!」
「茶倉のためなのだよ…!それくらい当然なのだよ。」
「ふふっ!でも本当にありがとね!」
さっきより気まずい雰囲気がなくなった気がする。
良かった…!
観覧車はいつの間にか私たちを頂上まで運んでいた。
「見て見て!スッゴく綺麗!」
安心した私は外をのぞこうと立ち上がる。
…ガタン。
「えっ?」
突然ゴンドラが揺れて体が傾く。
「茶倉!」
(倒れる…!)
痛みに備えて、キュッと目を閉じた。