第44章 Let's party!*茶倉
私たちは逃げ込むようにゴンドラに乗った。
向かい合って座る。
「………」
「………」
シーンと静まるゴンドラ。
2人っきり。
今日は騒がしかったから、それがよりはっきり感じられる。
(真くんと2人っきりって……あの時以来かも///)
あの時…
文化祭でキスされた時。
思い出しただけで、体が熱くなってきた。
私の能力のせいかどうかはわからないけど、鮮明に覚えている。
「茶倉?顔が赤いぞ…?」
「え?な、なんでもないよ!?今日みんなで遊んで、興奮してたからかなぁ?アハハッ!」
真くん、あの時何を考えてたのかな?
今も…何考えているんだろう?