第42章 とりあえずやらないとね…*茶倉
「お母さん!部屋くらい教えてよっ!」
開口一番そう言った。
真くんも和くんも驚いたようにこちらを見た。
「だって、わかるかなぁと。」
「いや、わからないから!」
てかお母さんまでソファに座って…
あれ?向かい合ってるし…
さっきの声も…
「なにを話してたの?」
3人で何かを話してたのは間違いない。
「そ、それはだな…」
「高校について聞いてたのよ~!あーやっぱり若いって良いなぁ!」
一瞬だけど確かに焦った真くんを遮るようにお母さんが話す。
…嘘ついてる。
こんな話し方の時は嘘をついている時だって知っている。
でも…
お母さんを信じているから、あえてなにも聞かないことにした。