第35章 キスの魔法*高尾
チュッ。
オレは音を立ててキスをした。
…おでこに。
(さすがに口はな…)
それでも優ちゃんは赤くなっている。
「えっと、今…なにがあったの?」
おでこを押さえて、戸惑っているようだ。
「いや、キスしただけ☆ほら、『何かする』って言ってたし!」
ちょっと意地悪く言うと、
「う、そうなんだけど…//な、なんで?」
あたふたとしている優ちゃんが愛おしい。
(マジ、我慢出来なさそうになるからやめてほしい…!)
これが本音だけどな。
「ほら、キスってパワーくれるから。なーんてな☆」