第34章 迷子…です…。*茶倉
「で、なんでここに連れてきたの?降旗くん?」
私が連れてこられたのは…誠凛の控え室。
ちなみにテツくんは今いない。
気まずいです…。
「だって、困ってたみたいだし…」
私を助けてくれたのは降旗くんという、誠凛の一年生。
(テツくんと一緒だから見たことがあったんだ…!)
「それにしてもな、敵のマネージャーを連れてくるってどうするつもりだよっ!」
あ、怒ってる…!
「あの、日向さん!降旗くんは私を助けてくれただけなので…怒るなら私を怒ってください!」
私は震える声でそう言った。
「いや、そんなに怯えなくていいよ。」
「日向~泣かせちゃいけないんだぞっ!」
「俺のせい!?」
「ありがとうございます…伊月さん、小金井さん。降旗くんも改めてありがとう。」
降旗くんは少し顔を赤らめた。
「フリー!あの子のこと気になるの?」
「…///」
一年たちでなにか言っているみたいだが私の耳には届かなかった。