第33章 決戦の日*緑間
「遅くね?」
あれから時は経ち、試合まであと三十分という現状。
茶倉はまだ来ない。
事故にあったのかと橘さんが言い始め、皆が心配し始めた。
「優…私の優がっ!事故になんてあってたら…」
「落ち着け、橘!」
「落ち着いてなんていられないわよ!優に何かあったら…私のせいだし。」
資料を取らせにいった自分を責めている。
「あの…」
「なによ、緑間!」
「あいつは中学の時からすごい方向音痴なのだよ。」
「「なっ…!」」
こちらに視線が集まる。
「そういうことは早く言えっ!」
「そうだ、事故かと思っただろっ!」
「事故といって騒いでいたのは橘さんなのだよ。」
「え、そうだっけ☆まあ、そういうことで良かった…!」