• テキストサイズ

黒バス triangleー青春はあっというまっ!

第29章 明かされる過去~前編~*茶倉


車は急に止まれない。

そんなこと何回も聞いていたけど、今初めて実感した。

運転手さんが驚いた顔してる。

なんてぼんやり見てる場合じゃないけど。

キキィーッッ!!

その場に大きなブレーキ音が響きわたる。

猫ちゃんは驚いて逃げてしまった。

(ああ、死ぬのかな…?)

自分のことのはずなのにどこか他人事のようで…

夢か現かもうわからなかった。

「危ないっ!」

一人の男性がこちらに飛び込んでくる。

(えっ?)

なんで?

なんでこの人は飛び込んできたの?

何でこの人は私をかばおうとしているの?

何で守ろうとしているの?

やっぱり夢?



ドンっ!!



鈍い音がして、体に痛みが走る。

(あ、現実だったの…?この人の血…?なんで…)

「…!……!」

(なに…言ってるの?)

血のついた男性がこちらに向かって何か言っているようだ。

(わかんないや…)

私はゆっくり意識を手放した。

/ 505ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp