第22章 おいでませ、秀徳祭♪*茶倉
その後くるくると回されて、やっとのことで下ろされた。
「ふわぁー!」
「大丈夫か、優ちゃん?」
「わあ!和くんが一杯ぃぃぃ…」
景色がぐらぐらしていて、頭もふらふらしている。
足下もおぼつかなくて…
ドンっ!
「あ、ごめんなさい!」
お客さんにぶつかってしまった。
「優ちーん?なにしてんのー?」
「…大丈夫か?」
「ふぇ?」
顔を上げると見慣れた紫と赤の髪。
「あっくん!…それに征くん!?なんで!?」
「んーお菓子食べに~」
「敦の付き添いだ。」
「えっ…付き添い?」
来ることもあっくんの付き添いというのも予想外だった。
「冗談だ。…優に会いに来た。」
なんだ冗談か…って会いに来た?