第22章 おいでませ、秀徳祭♪*茶倉
なにがなんだかわからないまま、服や髪をいじられる。
「でーきた♪ほら見てみて!」
紅子先輩が私の体をくるっと回す。
「わぁっ!…どうなってるの?」
私は視線を真くんと和くんに向ける。
でもその問いに二人は答えてくれない。
それどころか目をそらされてしまった。
「??」
「お前、どっかのアイドルかよっ!」
「レベル高ぇ!」
「そりゃ私がプロデュースしたんだから当たり前!」
いつの間にか先輩達に囲まれ、写真を撮られる。
「!?…???どういうことですか?」
相変わらずその問いにだれも答えない。
「真くん?和くん??」
助けてっという思いを込めてそちらを見ると少し顔を赤くしながらやっと和くんが答えてくれた。
「…猫。」