第19章 文化祭は命懸け?*高尾
「さあみんな!今年も戦いの時が来たわよ!」
そう高らかに述べる橘さん。
文化祭、だよな?
「あの、戦いって何すか?てか、部活…」
「なに言ってるのよ高尾?」
そういう橘さんの目は笑っていない。
周りにいたみんなが凍り付いたように動けなくなった。
「あの…紅子先輩?私もわかりません。」
「あーごめんね、優。説明するわ~!…他の一年たちも聞いときなさい。」
優ちゃんとオレたちへの対応違い過ぎねぇ!?
きっと誰もがそう思ったが、
誰も口にはしなかった。
なぜかって?
殺されるに決まってんだろ!!
この部活内で一番恐れられているのは、絶対橘さんだろう…(現に先輩たちもなにも言えねぇし…)