第19章 文化祭は命懸け?*高尾
「いーい?うちの文化祭っていうのは、部活対抗なの。部活で何かをやって、外部からの客に投票してもらうのよ。で、優勝したとこには豪華景品がっ!ってわけ。」
「景品ってなんですか?」
誰かがそう聞くと、橘さんはよくぞ聞きましたとでも言うように話し始めた。
「景品っていうのがね…なんと、食券一年分☆しかも部員全員に!」
「「「おおーーー!」」」
食券一年分という育ち盛りの高校生にとって素晴らしい景品に歓声が上がる。
「景品が景品だから…他の部活も必死ってわけ。」
「だから戦いなのか…」
真ちゃんも納得している。
いや、大会前にこんなんでいいのか?
「まあ、監督の命令だしな。」
キャプテンがオレの心を読んだようにそう付け足した。
へぇ。監督の命令なら仕方ないか…
……………………………なんで監督が!?