第18章 不幸中の幸い*緑間
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「ここは…?」
「真くんっ!保健室だよ!…良かったぁ~!!」
「茶倉…」
安心したような笑顔に胸が温かくなる。
「…ごめんなさい。私のせいで…」
「茶倉のせいでは無いのだよ。むしろ…その……ありがとう。//」
今日一日のことを思い出すと、何だか恥ずかしくて俺は目をそらしてしまった。
…気まずい沈黙。
「ねぇ。真くん…私って今日何位だった?」
「ん?魚座は二位だったのだよ。」
「そっかぁ…」
そう呟くといきなりぎゅっと手を握りしめられた。
「さ、茶倉!?//」
「私の運が真くんにいきますように……」
握る手は強くなる。
「ありがとう…!」
今度はしっかり目をあわせた。
「うんっ!」
はにかんだ顔が可愛かった。
不幸なこともあったけど、結構幸せな一日だったのだよ。