第2章 ★愛すべきもの〔大和〕
「……っ、は……や、やだっ……」
「やだじゃねーだろ?こんなに濡れてるくせにさ」
「ちがっ……手錠が……」
足の方をバタつかせてみれば、大和はチラリとそちらに目をやり、口角をわずかにあげた。
(やば……余計なこと言っちゃったかも……)
そう思っても今更遅い。
案の定大和は面白そうに答えた。
「拘束プレイされてる弥澪ってのも中々に映えるよな」
「だからやだってばー!」
何でもかんでも自分の良い方向に流してしまう大和。
お構い無しに再び秘部を撫で始めた。
すっかり濡れてしまっているため、呆気なく指が入ってくる。
それが特にいいところをなぞってくるものだから、私は思わず声を出してしまっていた。
「あッ……や、そこ、やめっ……」
「ここがいいのか」
大和の大きな手が胸に触れた。
同時に愛撫されて快感はどんどん膨れ上がっていく。
「んで?胸のどこを触られたんだ?」
「どこって……服、の……上から……で……」
「ふーん…」
「嘘じゃないからね!?触られてたら本気で嫌だから!」
「わーってるよ」
胸を直接触られていないことに安堵した様子で、大和は先端を軽く舐め上げた。
そして大きな息をつくと、バックの中から何かを取り出して戻ってきた。
カチリと鍵の外れる音がして、足の手錠が外される。
慌てて足を引っ込ませると、続けて手首の手錠も外してくれた。
かと思いきや、大和は私の両腕を掴み、一つの手錠で手首を固定してしまった。
「もう我慢できねーわ」
そう言って閉じた私の足を開き、その間に腰を下ろす。
そして自ら服を脱ぎ捨て、すっかり反り勃ったそれを秘部の入り口に擦り付けた。
「これだけ濡れてりゃ十分だろ」
先端が入り口を摩擦し、思わず腰が動いてしまう。
さっきまで一方的にやられるのが嫌だったのに、大和が相手だとどうしても最後までしたくなってしまう。
「やだ……焦らさないでっ……」
「っ!」
途端、大和の動きがぴたりと止まった。