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【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】

第1章 終わり、そして始まり


「コナンくん、それ私に対する悪口……?」

「え、違うよ!ただ単にそう思っただけだよ!」

さすが名探偵、ズハズバと言っていても悪気は無かった様だ。
それにしてもその猫かぶりは生で見ると本当に凄いなあと思う。赤井さんが居るからだろうが、疲れるだろうし私の前では素でいて欲しい物だ。後でちょっと話してみよう。

「あの、私が組織の人間じゃないって理解して頂けた所で1つお願いがあるんですけど。」

今一番不安な本題を話そう。

「なんだ?」

「私を匿ってください。」

「いいだろう。」

「ですよねやっぱり匿うとかダメで………………え?いいんですか!?!?」

どうせ匿ってもらうならFBI捜査官のいる安全な場所に……と欲を出して言ってみたらまさかOKが貰えるとは。

「しかし条件がある。」

…ですよね。そんな簡単にいきなり来た女を匿ってくれる訳がない。

「君の事も教えてくれ。」

しかし聞こえてくるのは意外な言葉。は目をぱちくりさせて赤井を見る。

「君だけが色々な事を知っていて、俺達が何も知らないのは不公平だろう?今全てを話せとは言わないが、俺達も知る権利はある。これで50/50だな。」

「え、そんな事で良いのであれば全然…不束者ですが宜しくお願いします……」

そう深々お辞儀をしてみると、フッと笑われた。この人でも笑うのか(失礼)

「君は……度胸があるんだか謙虚なんだか分からないな。まあ、これから宜しく頼む。分かってるとは思うが……俺は人前では沖矢昴なんでね。間違えないで下さいね。」

そう言うと変声機でわざわざ声を変え、先程までの赤井さんとしての雰囲気から沖矢さんにチェンジし、優しそうな眼差しでこちらを見つめてくる。

「…そうですね、気をつけます。」

「はい、気をつけて下さい。
……さ、もう夜ですし、とりあえず今日は寝るとしましょう。お互いに今日はもう疲れたでしょうし、貴女の事は明日また詳しく聞かせてください。コナンくんもそろそろ帰らないと家の人が心配するだろう?」

そう言って時計をチラりと見る沖矢さん。
コナンくんはゲッとした顔で携帯を見て、急いで帰り支度を始める。
…恐らく、蘭ちゃんから催促の電話でも溜まっていたんだろう……

「確かにもう遅い時間になりましたね…コナンくん、私送っていくよ。」

と私が伝えると驚いた顔の2人。
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