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【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】

第1章 終わり、そして始まり


「…えっと、あの…」

小学生相手に目を泳がせておろおろしてる私は、はたから見たら不審者だろうか…

正直コナンくんに会えて嬉しいし、のちのちトリップの事とか色々話して助けを求める気ではいた。
でも…

「もしかしてお姉さん、安室さんのファン?」
「きっとそうだよ!あゆみも安室さんイケメンだと思うもん!」
「なんだよ、それならこんな所で見てないで店に入っちゃえよ」
「はぁー、元太くんはこれだから…デリカシーがないんですか?」
「…………」


なんかあることないこと色々言われてる!
当たってるけどさ!
こんなにガヤガヤした子どもたちの前では流石にトリップの事なんて話せるわけがない。とりあえず今は距離を置いた方が良さそうだ。


「え……っと、ごめんねコナンくん達、お姉さん用事があるから!!!」

そう苦笑いして駆け出した。

「あっちょっと、お姉さん……!!」
「あー!元太くんのせいですよ!」
「何でだよ!?」


駆け出してしまったの姿を見て、考え込むコナン。また話を始めた歩美、元太、光彦、哀の後ろで静かに携帯を取り出し、何者かにメールを打ち込むのであった。



「ふぅ……」

アニメとか漫画の風景で見た事あるものを頼りに勘で走っていたら、とりあえず阿笠博士の家へ着く事が出来た。
いきなり主人公降臨とか驚いたな……いやでもコナンくん可愛かった。少年探偵団も可愛かった。第一印象が安室透のストーカー(?)とか最悪すぎてやり直したい……
いや、最早そんな事はどうでもいい!少年探偵団はこの後阿笠博士の家に来る可能性もあるんだし……早く先に色々お話がしたい!とにかく匿ってください!()


そう意を決してインターホンを鳴らしてみる。


ピンポーン……





……


あれ?誰も出ない。
……いや、阿笠博士に限って家に居ないとかそんな事無いだろ暇人だろう!?!?(失礼)



ピンポーンピンポーン!








……



詰んだ……………


嘘だろ何で…私はここに全てを掛けていたのに!
「あのー……」

嘆いている私の背後から声がした。なんだか聞き覚えのある男性の声……恐る恐る振り返ってみるとそこには……


「阿笠博士に何か用事でも?」

作りすぎたのであろうか、シチューの匂いがする鍋を両手に持ち、じっとこちらを見つめる沖矢昴がそこにいた。
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