【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】
第3章 ポアロ
「え」
「は」
「ん?……あ、すみません!またさんが泣きそうだったのでつい……えっとあの、変な意味は無くてですね……!?」
両手をあげて何故だか私以上に焦っている安室さん。安室さんをジト目で見つめるコナンくん。その光景がなんだか可笑しくて笑ったら、安室さんもホッとしたように笑ってくれた。はいはいイケメンご馳走様です!!!すき!!
「私は全然気にしてませんよ。むしろ嬉しっ……痛っ!痛いコナンくん蹴らないで!!」
危うくまた直接的な好意を伝えそうになってしまい、コナンに蹴られて止められる。なんかすごい怒ってる……早く本題は入れってことかな。
「ごほん!それよりあの、私ポアロで働きたいんです!!」
「ああ、面接で来ていたんですね。では奥の方に座ってお茶でも飲んで待っていて下さい。今マスター呼んできますので。」
そう言うと、サッと扉を開けてくれてて中に通され、「マスターには秘密ですよ」なんて言われてオレンジジュースを出された。
オレンジジュースって、私が最初にポアロに来た時に頼んだものなんだけど覚えてくれてたとか……いや、そうだとしたら本当にもう……あの……好き……語彙力皆無だな私……
保険証と履歴書を提示して待っていると、奥からにこやかなお兄さんが来てくれた。
「お待たせしました。私がポアロの店長です。
……働きたいというのは、君かい?」
「あっ、そうです!宜しくお願いします。カフェでのバイトは経験あるので、ある程度はすぐ出来るとは思うのですが……」
「それは助かるね。コナンくんや安室くんとも知り合いの様だし……是非、働いてくれないかな?」
保険証や履歴書に目を通した店長が、うんうんと頷きながら伝えた。
割とアッサリ決まった……
「ありがとうございます!頑張りますので、宜しくお願いします。」
キラキラ輝く瞳でそう答える。
これから私、ポアロで働けるんだ……!!
「マスター、僕書類綴じておきますね。」
「ああ、ありがとう。」
店長から私の履歴書を受け取り奥へ行く安室さん。
書類綴じに行く姿も素敵……ッ!!!
安室透と同じ職場で働ける嬉しさから舞い上がっている。
そんな浮かれた彼女と奥へ行く安室透を横目に見ながらコナンはオレンジジュースをすするのだった。