【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】
第2章 異世界での暮らし
「いってきまーす」
ハンカチは…持った!
とりあえず、この街を探検してみようと思う。
最初赤井さん…いや、沖矢さんに一緒に行った方がいいのではないかと言われたが、探索は一人でするものだ(自論)
そりゃあ一緒に居てくれる程心強い事は無い。しかし、彼の仕事も色々ある様子だったし…迷惑かけたくない。
〝何かあったらすぐ電話しろ〟
そう言われてすぐ登録された赤井さんの電話番号。なんだかそれだけで心配はなくなるんだから凄い。
…まずは隣の家へのご挨拶からかな。
ピンポーン…
「はい、阿笠じゃ」
「あ、こんにちは!隣の家に引っ越して来たものです…。」
「おお、君か……!」
私の顔をインターホンで確認したや否や、ドタドタと玄関前に来てすぐにドアを開けてくれた。
この様子は…
「コナンくんから聞いておるよ。…お茶でもどうかね?」
「あ、ではお言葉に甘えて…」
ニコニコと出迎えてくれた阿笠博士。哀ちゃんはいるかな?なんて思いつつ、家の中へ進む。
「わあ……!!発明品がいっぱい!!すごい!!!」
家の中には、コナンくんが使っている発明品やら壊れている機械の部品が沢山あった。
確かにアニメでは何回も見ていたものたち。しかしやはり実際に見るとテンションがあがる。
そんな私の純粋な驚きに気を良くし、博士は色々な発明を見せてくれた。
「……っていかんいかん。挨拶に来てくれたんじゃろう?ワシも君に聞きたい事は沢山あるんじゃ。」
そう言ってお茶を出してくれた博士。私は、発明品の数々をマジマジと見ながらも、今までの経由とこれからの事を話した。
「降谷くんと言うのか……。トリップとは奇妙なものじゃ。しかし現に君はここに存在しておる……うーむ……ワシも少し調べてみるかのう……」
戻りたい訳じゃない。でも、元の世界の事は気になる。阿笠博士に少し頼ってみよう……
すると、「哀くん!聞いておるんじゃろ、挨拶したらどうじゃ!」と急に声を出す博士。
え?哀ちゃんいるの!?会えるの!?
最初に会ってるが、いかんせん話をしていないのだ。少し緊張する。
少し身構えながらも待っていると、入口のドアがキィ……とあいて、少し警戒した様子の灰原哀がこちらへ向かってきた。