【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】
第2章 異世界での暮らし
「ごちそうさまでした!」
美味しかったねーと言いながらお腹をさすり、ポアロの扉を閉めてコナンに問いかけるが、無言で俯いているている。お腹でも痛いのかと心配し、もう一回名前を呼んでみる。
「うん、美味しかったね……ってそうじゃねーだろ!何泣いてんだ!」
かがんだ私の頬をむにーっと伸ばし焦った顔のコナン。
「いたいいたい!!ごめんって!私だって泣くつもり無かったんだから!」
手を合わせて謝る私を見て、まだ不満そうな顔ではあるがとりあえず頬を伸ばしていた手を離してくれた。
「とっさにフォローしたけど…怪しまれてたとは思うよ。俺が何も言わないって事は敵ではないだろうが何かひっかかるな、みたいな顔してた」
「うん……」
「ま、まだトリップの事は言わない方がいいだろうな。あの人行動早いから、変に情報漏れると危ないと思う」
「了解……」
しょぼんとしている私を見て、呆れたように、でも優しい眼差しでコナンは話しかける。
「……ま、でも会えたしいいじゃねーか。トリップだろうがなんだろうが、人に信用してもらえる様なやつだろ、お姉ちゃんは…」
コナンくんってこんなに優しかったっけ?(失礼)
「ありがとうコナンくん私頑張る!とりあえず明日ハンカチ返しに行く……」
そう言って抱きついてきたを「はいはい」とあしらいながらも、調子が戻った様子を見て安心した様に笑ったのだった。
「ただいまー」
「おかえり。………どこにいっていたんだ」
ポアロ後にコナンと通帳を使える事を確認し、とりあえず衣服や生活用品を買って帰ると驚いた顔の赤井さん。
「お世話になるんだし、洋服もいつまでも借りられないので……色々買ってきちゃいました」
沢山の荷物を抱えて、とりあえず玄関にドサッと置く。
「俺なら気にしないが……重かっただろう。部屋まで持っていく」
サッと私の荷物を持ち、スタスタと私が借りている部屋へ運んでくれる赤井さん。なんというスパダリ……
「ありがとうございます。」
ぺこりと頭を下げて、好意に甘えて後ろから手ぶらでついていく。
部屋につくと「この辺でいいか?」と荷物を置いてもらったので「あ、はい」と返事をしてとりあえずベットへダイブ……しようとしていた手をいきなり引かれ、気づいたら赤井さんの腕の中。