【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】
第2章 異世界での暮らし
カーテンの隙間からこぼれる光。
「ん…」
その光がまぶたを照らすので、ベッドから顔を出して寝ぼけながらも起きようとする。
とりあえず手探りでスマホを探して……あったあった。今何時…?
「はちじ……」
…やばい!仕事遅刻!!
支度しなきゃ!と勢いよく飛び上がると、普段とは違う大きいベッドだった為感覚が掴めず、ズドン!と床に転げ落ちた。
「いったー…………」
涙目になりながら背中をさすっていると、私の目の前の扉があいた。
「おい、凄い音がしたがどうし……」
そして目の前の赤井さんを見て
「あかいしゃん…
…あ、そっか仕事じゃないわ…トリップしてたんだった……」
目を擦りながらも今の状況を再確認してみると、目の前には固まっている赤井さんの顔。
なに?私の顔になにか付いてるの?
聞こうとしたのも束の間、赤井さんはハッと我に返った様で「朝食ができているから早く降りてこい」と伝えてきた。
「あい……」
そう返事をしてむくりと起き上がろうとすると、こちらを見ない赤井さんから女物の服を投げ渡された。
「ジョディに服を持ってきて貰った。とりあえず今日はそれを着ていろ。そんな格好をしていては襲われても文句は言えないぞ」
「そんな格好…?」
ちらりと自分の身体を見てみると何故だか下着姿。
パジャマは脱ぎ散らかしたのか、布団の中に置いてきている。
「いやぁぁぁあああ!?!?」
私の叫びも虚しく、赤井さんにバッチリと身体を見られた後の様だ……
こんなラブコメ(?)嬉しくなかった。
「Hi、girl!あなたがシュウの言ってたトリップ少女ね?」
リビングに付き、ムスッとした顔でご飯を食べるの前で一緒にご飯を食べるジョディ。
ジョディの隣にはキャメルと赤井。少し離れたソファーにはジェイムズが腰掛けていた。
FBI勢揃いって訳ね……
「そうですけど……」
未だムスッとしながら黙々とご飯を食べるを見て、ジョディが赤井にこっそり聞いた。
「ちょっとシュウ、彼女怒ってるじゃない。さっき悲鳴あげてたし、何したのよ」
「いや…少し見えてしまっただけなんだがな」
「見えたって何が」
「まさか猫柄「赤井さん、それ以上話したら本当に怒りますよ」
赤井さんの作ってくれたシチューを朝から平らげ、キッと目の前にいる彼を睨む。