【名探偵コナン】降谷さんが好きすぎて辛い【トリップ】
第1章 終わり、そして始まり
「ただい……おじゃましまーす……」
コナンくんを家まで送り、沖矢さんの家(というか新一くんの家)に帰ってきた私。
匿ってくれる事に了承はしてくれたけど、ただいまでいいのか……図々しいかなと思って変えてみた(今更)
「ただいまでいいですよ?おかえりなさい。
……おや、なんだか嬉しそうですね?」
新一くんの素顔が見れて、可愛い顔を写真に撮れた事が嬉しくて、素直ににまにま顔で帰ってきていた私をチラッと見て不思議そうに話しかける。
「えへへへ分かります???んもうコナンくん可愛すぎて……もう私この世界で頑張って生きていきます!」
我ながら本当に単純だなとは思う。でも嬉しいものは嬉しいのだ。
というか、コナンくんは折角素になってくれたのに……
「あの、2人の時は赤井さんでいてくださいよ」
「……おや、なぜです?」
さりげなく私が居間へ行く前に扉を開けてくれて、そんな事を言いながらニコッと笑いかけられた。
うーーん、確かにその格好もイケメンだけど……
「私赤井さんが好きなんで」
そう言うと、
食器を洗いに行こうとしていたのだろう、腕まくりをしていた手をピタッと止めたかと思うと声を変えてこちらに近づいてきた。
あれ、まって私また割と凄い事を言ってしまったのでは…
赤井さんが好きって言うのはファン的なあれで、というか沖矢さんよりも赤井さんのが好みってだけであの深い意味はなくて(失礼)
じりじりと近づかれたら私は後退するしかない。背中に壁が当たったかと思えば、沖矢さんの手がスッと私の頬の隣の壁を触った。
「……あのな君は、「です。名前教えたのでちゃんと呼んでください。」
「……あのな。」
「はい。」
「むやみに男に好きだと伝えるものではない。は皆を知っているからそう言っているのだろうが、周りは知らないんだ。言動には本当に気を付けろ。」
そう言って頬の隣にあった赤井さんの手が、私の頬に一瞬触れる。
その事に一瞬動揺し、ピクッと反応した私を見て赤井さんはフッと笑った。
「なんだ、そんな反応も出来るのか。」
物珍しそうに顔を覗き込まれてなんだか恥ずかしくて、顔がどんどん熱くなる私。
「か、からかわないでください!分かりましたから!」
赤井さんから目を離し、身体を押し退けてひとまずその場から離れてみる。