第5章 〜私×潤〜
潤のあとについて部屋に入る
何も言わずソファに座る潤は
少し痩せた
「うわぁ〜夜景めちゃめちゃキレイだねー!」
窓際に走り寄ってあたしはわざと
はしゃいだ様に言う
「ねぇやっぱ1泊結構するんだよね?
いいなー1回は泊まってみたいなぁ」
沈黙が怖くて
あたしはひとりしゃべり続ける
「愛利。」
潤に名前を呼ばれて
ビクッとする
「ねぇご飯とかどうしてんの?
毎日ルームサービスってのも飽きるでしょ。」
無視してしゃべる続けるあたしを
潤は少し悲しそうな目で見る
潤
そんな悲しい目をしないで
お願いだから
潤のそんな顔が見たい訳じゃないんだよ
怖くて
怖くて
息が止まりそうなんだよ