• テキストサイズ

生涯の恋

第4章 〜潤×翔〜


ここんとこ毎日だ


潤くんは何かとひとりになりたがる


仕事前もギリギリで楽屋に入ってくるし


収録が終わってみんなでご飯食べに行こうみたいになっても


俺いいやってひとりホテルに帰る



昔からそう




ひとりで抱え込むのは



潤くんの悪いクセだ





「潤くん。」

今日もみんなの誘いを断り、

早々に帰り支度を始めた潤くんに声を掛ける



「なに?」


少しぶっきらぼうにも聞こえる声


「ふたりでメシ行こうよ。」



俺の誘いになぜか少しホッとしたような表情で


「ん。」とだけ短く答える



他のメンバーは事の成り行きを見守りながら口を挟まず、俺に任せてくれた







「どう?」

ホテル近くの居酒屋の個室

ジョッキを軽く合わせて

そうそうに聞く


「うん・・・。」

潤くんはそう短く答えてビールを半分ほど飲み干す


「愛利と話した?」


「・・・いや。」


「このまま何もしないつもり?」



意地悪だと分かってて聞いた。




潤くんだってこのままで良いわけないって


きっと分かってる



潤くんは世間で言われてるほど


オレオレでもなければ強気でもない





ほんとは人一倍





怖がりで傷付きやすい



/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp