第13章 辛い過去1
Sideレオ
今日は夏炎にプロデュースしてくれと頼んだから楽しみに待っていたけど何時間経ってもなかなか来ない…
「夏炎と梨花遅いね〜」
「あと34分でしかないんだけどぉ」
「おれちょっと見てくる!」
セナとリッツをレッスン室に残して門前まで走った
途中迷子になりながらも門前に着き周りを見回したら横から聞き覚えのある声が聞こえた
「レオくんっ!!」
「ん?その声は梨花か!夏炎はどう…夏炎!」
振り返ったら泣く梨花と頭から血を流して気絶している夏炎がいた
梨花が倒れそうになり俺は慌てて梨花と夏炎を受け止めた
「夏炎!!この怪我どうしたんだ!?」
「ヒック…陽菜さんの仲間にやられてっ…夏炎ちゃん、私を庇ってっ…ごめんなさいっ…」
泣きながら謝る梨花
俺はスマホでセナとリッツを呼んだ後、救急車を呼ぼうとしたら梨花に止められた
「夏炎ちゃん、病院には連絡しないでって…父親が心配するからっ…」
「…わかった…夏炎は保健室に連れていくから梨花はリッツといろ」
「梨花!!」
走ってきたリッツは梨花に駆け寄り抱きしめた
あとから来たセナにあいつを呼ぶよう頼み夏炎を抱き上げ保健室まで走った