第13章 辛い過去1
私がカッターを持つことすら出来ない理由…
それは高校2年の夏の終わり…
8月27日
夢ノ咲学院の門前で空を眺めていた時遠くから呼ぶ声が聞こえた
「かえーん!」
『レオ!』
手を振り笑顔で走ってきたレオ
「待たせてごめん、入場許可取るのに手間掛かったんだ」
『そんなに待ってないから大丈夫よ』
「そっか!じゃ行くか!」
頬を赤くして手を差し伸べたレオに私は微笑み手を重ね指を絡めて学院の中へと入った
レオは作曲家なので夢ノ咲学院のアイドル科に通っている
私も歌手だが普通科に通っていた
そして私達は恋人になって1ヵ月が過ぎ、レオが作った「Knights」のメンバーに挨拶したいというお願いで今日学院に入ることにした