第11章 新しいプロデューサーの企み
きゃーーーーーー!!!
『ん……』
高い声の叫びに目が覚め体を起こした
ふと手に覚えのあるものを握っているのに気付いた
『ぇ…』
自分の手には血がついたカッターが握られており指に血がついていた
何が起こっているのか分からず混乱していた時遠くから何人かの走る足音が聞こえた
バタバタ!!
がらっ!
《どうしたの!?小姫ちゃん!?》
『…さ…きちゃ…?』
勢いよく空いた扉にはスバルくんやゆうたくん達がいた
私はまだ頭が混乱し目の前にしゃがんでいる小姫ちゃんを見た
小姫ちゃんの手首や腕から血が流れていた
「「小姫ちゃん/東条!」」
小姫ちゃんに駆けつけたスバルくんと北斗くんとゆうたくん
北斗くんはすぐ様止血を行い、スバルくんが私を睨んだ
「赤坂先輩何してるんですか!?」
『ぁ…ゎ、私…何も…』
「じゃあなんでカッター持ってるの!?」
『…ぁ……』
裏切り者!!
『…ぃゃ…』
違うの…私は何もしてない
「それにその血小姫ちゃんの血でしょ!?」
「なんとか言ってよ赤坂先輩!」
『ヒュッ…!』
呼吸が出来なくて苦しい…
おまえなんか……
殺してやる!!
「「夏炎!!」」
『レっ…レオっ…ヒュッ…泉…』
レオとセナが人混みから抜け出し私の方へ駆けつけてくれた
私は意識が朦朧し無意識に手を伸ばした
ギュッ!
「大丈夫だ夏炎…何も持ってないし何も見てない…」
レオは私の手を握り抱きしめた
レオの優しい声に私は涙を流し意識が途切れた