第11章 新しいプロデューサーの企み
次の日
遅く登校することになったレオと夏炎は学院に入ったら急いで教室まで夏炎を抱き上げ走った
「やっと着いた〜」
『教室に行くだけなのに迷子になるのよ』
「広すぎて分からないんだもん」
『フフ…』
机に伏せるレオにお礼のキスをし自分の席に戻った
「相変わらず仲良しだなお前らは」
「あ、クロ!うっちゅ〜☆」
「普通の挨拶はおはようだ。それより今日1年に転校生来たらしいぜ」
「それセナ達から聞いて遅く登校したんだ。夏炎に危害を加える奴だからな」
「詳しいことは分からないが困ったことがあったら言えよ」
『ありがとうクロ』
鬼龍にお礼を言い授業の準備を始めた
それから4時間目の授業が終わりレオの作戦通りに誰も来ない空き教室へ入った
「一応新入りに転校生の姿写真撮ってもらうか」
レオは夏炎の鞄からスマホを取り出し司にメールで伝えた
『司くんのアドレス登録しなさいよね』
「知らない奴は登録しない」
『…あんまりイラつかせるとあの子ストレス解消にスナック菓子食べちゃうんだからね』
「ムー…おまえあの新入りに甘いぞ!」
『可愛い末っ子だからいいの』
「ムムー!おれにも優しくしてくれ!ギュウ!」
夏炎のお腹に腕を回し抱きつくレオに小さく笑い優しく頭を撫でてやった
ガラッ…
「やっと見つけましたよ赤坂先輩」
『あっあんずちゃ……』
「ん?どうしたんだかえ……」
2人はあんずがいる方を向いて固まった
「あんず先輩、あの人が赤坂先輩ですか?」
「はい。私より色々と詳しいです」
あんずの隣に立つ女…あの転校生がいた