第11章 新しいプロデューサーの企み
レオが帰ってきてから2日
ユニット活動には参加せず作曲に専念することにした
8月の終夏
[空き教室]
「スピー…」
『♪~♪~』
空き教室でレオは夏炎の手作り枕を使い昼寝をし、その隣で新曲の見直しをする夏炎
ガラッ…
「やっぱりここにいた〜」
「あら!ホントにいたわァ♪」
「お姉様〜leaderばかり構って寂しいです〜!」
「っていうか『王さま』寝てるしぃ」
扉が開いた先には今の「Knights」の4人だった
『どうしたの?』
「『王さま』と夏炎ちゃんがいなかったから探してたのよ」
『あ、ごめんね』
「ふぁ…なんの騒ぎだ?もしかしてUFOがいるのか!?」
『UFOはいないよ。おはようレオ』
「なんだつまらん!」
ボフッ
「いいなぁ『王さま』、いい寝床で寝て〜おれも寝よう♪」
寝転がるレオの隣に凛月も寝転がった
夏炎は泣きそうな司を慰めるように頭を撫でた
「それよりお前らおれと夏炎探してどうしたんだ?
ハッ!待って!まだ答えを言うなよ!妄想するから!
分かった!またセナが何かやらかしたな!」
「違うしぃ。ていうかなんで俺なわけ?
明日1年に新しいプロデューサーが転校してくるんだって」
「それも私と同じ1-Bです」
「でね、その子調べたら「Knights」のファンクラブの一員だそうよ。それも『王さま』のファンよ」
『それがどうしたの?』
夏炎の鈍感さに泉と嵐はため息を吐いた
「あんたバカ?そいつが「Knights」のファンクラブで『王さま』のファンって事はKnights専用プロデューサーで彼女のあんたが狙われるってこと!」
「なに!?夏炎が狙われるだと!?」
「そう考えると夏炎ちゃんを転校生に会わせないようにしないと…」
「よしお前ら!その転校生から夏炎を守る為に作戦を練るぞ!」
《おー!》
『(みんなやる気だなぁ…)』