第8章 舞台
2曲目は…
白の国の王子が妹である王女が黒の王子に恋をしていることを知った
白の国と黒の国は争いがあり仲が悪いが、白の王子は王女の恋を壊したくなくて王にバレぬよう隠し応援する話
「おれと王女の恋の邪魔をするなよ!」
「可愛い僕の妹が泣くことはしたくないから邪魔はしないよ」
「なら良いが…僕の妹じゃなくておれの王女だ!」
『(なんで争ってるの?)』
レオは英智に敵意の目で踊っていたが、恋の邪魔をしないという所で敵意の目から信頼するの目になったが何故か言い争いになってしまった
2曲目が終わり休憩の時間が挟まりレオと英智は設置していたソファーに倒れ込んだ
「つ、疲れた…」
「今回のライブは少しきついね…」
『英智、顔色悪いけど大丈夫?』
「ちょっと眩暈がするぐらいかな?」
「後少しで終わるから我慢しろよ『皇帝』」
『でも英智が途中で体調が悪くなったらどうするの?』
「それも安心しろ。3人助っ人がいるからな!」
「だからあの3人、あの衣装着ていたんだね」
『?』
2人の会話が分からなく夏炎は首を傾げた
休憩が終わり3人はステージに立った
3曲目は…
あの日の夜、何者かに王女を誘拐され、それに怒った白の国は黒の国の仕業だと思い込み戦を挑んだ
黒の王子と白の王子は戦を止めようと王女を探す話
『キャ!』
花畑で踊っていた夏炎に黒い衣装を来た何者かが夏炎を抱き上げステージの裏へと走った
その後ステージ裏に殺気を向け踊るレオと苦笑して踊る英智だった
「ステージからすごい殺気感じるんだけど…」
『あはは…でもセナが参加するなんて思わなかったわ』
「俺もびっくりしたよ。突然現れたと思ったら今回のライブに参加しろって強制参加されたんだからねぇ」
『いつもレオが迷惑かけてすみません…』
セナは顔を隠していた布を取りため息を吐いた
「にしても『王さま』…すごい楽しい顔してるねぇ」
『だね…レオがあんなに嬉しい顔でライブするの久しぶりに見れて私も嬉しい』
嬉しい顔でレオの姿を見る夏炎にセナは微笑み頭を撫でた